10月期

『まな板』について!(漢字で書くと真魚板!?)

 10月期は、「まな板」についての特集です。そもそも包丁屋なのでハッキリ言って「まな板」については無知
なのですが包丁職人さんの話などを聞いていると良く「まな板」と包丁の関係について熱く語って居られるので
色々調べてみました。


近年における『まな板』の種類

 
まず種類ですが、色々あるものです!昔ながらの木で出来た「まな板」、ポリエチレン製の「まな板」、ガラス「まな板」
更に、木を間に挟んで表面をポリエチレン加工した物まで!
 時代は刻々と流れる物で、25年前までは木製が主流だったそうです。がしかし最近食中毒などの関係で衛生面で優
れているポリエチレン製に変わったようです。木製、ポリエチレン製共に長所があり短所があります。特集しました!
 
 もしかしたら、上記に書いた「まな板」既に知っている方も居られると思いますが、科学的な事や衛生面、
包丁との相性まで調べてみましたので良ければ見て下さい。


木製まな板

 さて昔からの木製まな板ですが大きく分けて3種類(朴、柳、いちょう)の材料で多くの製品が
出来ているようです。

朴の木は柄の特集でも言ったように、軽く水に強い!更に硬くないので刃当たりが良いのが特徴です。
柳の木は朴と同じ様に水に強い!適度な硬さ、癖が少ないのが特徴です。
いちょうの木も水に強く、適度な硬さが特徴です。

 
なんや!特徴なんて全部一緒じゃん!って思うかも知れませんがそれぞれに硬さが違うようです。
朴は柔らか過ぎるとか言う方も居れば、朴が縁起が良いとか・・・。(要するに硬さ、刃当たりの関係の差です。)
 木製まな板に言える事は「適度な柔らかさ、板の減りが少ない、食品の邪魔をする臭いが少ない
のが一番良いまな板と言えますね。


      
ポリエチレンまな板

 これは一般家庭から飲食店の調理場に必ずあるのではないでしょうか!
白い何かしら柔らかさを秘めた板ですね。

 ポリエチレンのまな板については上辺だけで言えばメリットが多いです。
一番のメリットは、衛生面に優れている事、抗菌剤が入った物、使って傷が付いたら剥がせる
物まであります。家庭などで使用するにはお手軽な価格かもしれませんし、長持ちします。
 しかし、刃当たりが悪い為に包丁の切れ味がすぐ切れなくなる可能性があります。
刃当たりは悪いとは、食材を切る際にまな板も一緒に切るって事です。
 ただしポリエチレンは包丁を痛めたり調理師に疲労感を与えたりする事があるようなので、それなりの
代償は伴います。


上記ニ種類のまな板について個人的見解

 
包丁屋的には木製まな板を使用していただきたい!
しかし地域によって、「生食用はポリエチレン製にしなければならない」などと保健所から指示を受けてる
所もあるので、無茶は言えないのですが・・。衛生面を取って言うのならばポリエチレンが最適だと思います。

 包丁屋の包丁の為の特集としては、まな板は結果的に現時点では木製をお薦め!
インターネットで調べた『まな板関係サイト』のリンクを下記に貼りますので更なる専門的知識をお望みの方は
そちらへアクセスもしくはe-mailなどで問い合わせて頂くと良いでしょう!

ヒノキオ.com  ヒノキで出来た商品満載!
http://www.hinokio.com/

双葉商店さん 老舗のような雰囲気!
http://www.jeims.co.jp/futaba/index.html

 

 大変短いですが今回の特集はここまで!まな板情報で、追加事項がありましたら即座にUPいたします。
来月は何を特集しようか考え中です! 何か面白い事を探しつつ刃物屋の業務に戻ります。では!

特集TOPへ