3月期&4月期


購入した包丁には・・・。  
(3月期)

包丁に付いたビニールをご存知ですか?
 
 調理道具店などで購入された和包丁は、目に見えない程の
薄いビニールの膜で本体(刃)が覆われている事があります。 
これは刃付け職人さんから仕上がって着た時に付いているもので、
サビを防ぐ為です。 
本職で和包丁をご使用になられている調理師さん方は、大抵購入後
研いでから使用されると思いますが、やはり本体(刃以外)にはビニールが
残ってしまいます。これを取り除くにはシンナーなどでふき取るなどの方法で攻略できます。
しかしながら料理屋さんにシンナーがあると言う事は聞いた事がない・・・。
 購入後すぐお使いになられる際のテクとして!包丁の刃と刃を軽くこすり合わせるなどの
方法をお勧めします。(家庭などでご使用される時のテクです。)
 なおナイフシステムは、出荷の際に全ての和包丁をシンナー拭きしてビニールなどを完全に
除去しております。(これは酔心ブランドを購入頂いた時に堺刃物の素晴らしい切れ味を体感
して頂く為でメーカーとして当然の作業と心しています。)

*注意*
上記のビニールは包丁梱包用のビニールではなく、包丁本体に薄く塗られた物を指します。


柳刃包丁?筋引き?  (4月期)

『刺身』を切るのに柳刃じゃなく筋引きではダメなのか!

 さてさて今回の特集内容は、ちょっと実用的な話です。
『刺身包丁(柳刃)の代わりに筋引きは使えないのか?』と言う意見が多くありまして、
居酒屋さんに行く機会があったので調理する所を見てみました。
実際に柳の代わりに筋引きを使って刺身を切っておられたました!! 
 しかし、「それじゃあ柳刃の意味は・・・?」って事に僕がなったので当社社長に聞いてみました。

社長談>「日本料理の代表格『刺身』は、角が立って(見た目の美しさ)と、切り口が照る
(舌さわりが良く、素材の本当の味がわかる)様に、造るのが最高とされています。
その最高を演出する為 刺身(柳刃)包丁が有ります。

とゆう答えが返ってきました。更に深く?物理的に解説した事が下記の内容です。

<柳刃包丁>
焼きが硬い(ロックウエル硬度63)
完全な片刃及び裏すき研ぎ(鋭い切れ味を出せ、そぎ切りが安定する)
切刃を仕上げ砥ぎする(切り口が滑らかになる)
<筋引き包丁>
焼きが軟らかい(ロックウエル硬度58)
完全な片刃では無い(鋭い切れ味が出にくい、そぎ切りが安定しない)
切り口を仕上げ砥ぎする事が少ない(横のバフ目が残り切り口が滑らかになりにくい)

 上記が詳しい内容です。結果的には『刺身』には刺身包丁を使うのが最強と言う事です。
今回の特集はどうでしょうか?ご理解いただけたでしょうか?また何か知りたい事や実験
して欲しい事など色々ございましたらメールでお問い合わせ下さい。

 

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